久々の友人との二人旅。途中からは一人旅になります。
動機は私の「弥陀ヶ原で満点の星空が見たい」というもの。
はたして満点の星空は見えたのか…?!
9/5.6
ML信州に乗り信濃大町まで行き、黒部側からアルペンルート入り。
今回の旅は友人と一緒。新宿ホームで嬢を発見し、乗り込んだ。
実は集合場所などは決めておらず、電車に勝手に乗ればいいよね、というノリであった。
車内には登山客も多く乗車しており、穂高で降りたおばちゃんなんかは凄い装備だった…。
ヘルメット付いてましたよ…流石です。 かっこいいなあ。
信濃大町からはバスでアルペンルートの入り口・扇沢まで行き、始発のトロリーバスに乗車する。
発券時間まで少し並び、無事に乗車券を購入できた。ちなみに5日間有効の黒部〜立山の片道券だ。
朝一だからか、ほぼ登山客!ザック+テントなんて余裕だぜ。みたいなね。
扇沢トロリーバス乗り場 | 皆さんもっと凄い装備ですw | トロリーが通ってきた道 |
黒部ダムに着いて展望台に行き、例の有名な景色を見渡す。
この時期は放水しているので、圧巻だ!ダムを背景に記念撮影し、放水の迫力に圧倒されつつ今度はケーブルカーで黒部平まで。
お気づきのように、アルペンルート内はとにかくバスやらロープウェイやらケーブルカーやらをひたすら乗り継いでいくのである。
一般車両は乗り入れ禁止なので、黒部立山のどちらかに回送してもらうらしい。…電車で行くのがいいね。
黒部ダム | 少し近くに行ってみた |
黒部平の屋上に展望フロアがあって、そこもなかなか見晴らしがよかった。
みんな大きい荷物を放置して屋上に出て、いよいよ山に来たな!というかんじに空気を吸っていた模様。
黒部平からはロープウェイで見晴らしのいい大観峰へ。大観峰の展望台は流石に眺めが素晴らしかった。
この日は天気があまり良くなかったので全体的に白い感じだけども…。
ここで、秦野から来たおっちゃんのグループと少し話をした。彼らは車を黒部に置いてきているらしい。
明け方に出て5時間ほどで着いたそうだ。
「大山見てるから大したこと無いだろーって思ってたんだが、こりゃあすげえや!」と仰っていた。
大山と比べるのかw
黒部平・立山側 | 黒部平・黒部湖側 | ロープウェイから |
大観峰からは再びトロリーバスで室堂へ。
室堂に降り立つとさすがに観光バスの乗り入れや、団体客や前日宿泊組みなどもいて人が多かった。観光地だもんね。
室堂には郵便局があるので、木の葉書を買ってここの郵便局に投函。
気温を教えてもらうと、室堂は14.5℃だった…。寒い。標高は2450m。
大観峰から | 立山駅の郵便局にて | 立山! |
よっしゃ行くぞ!ということで、先にみくりが池周辺を散策してから弥陀ヶ原まで歩くというプランでいくことに。
確か室堂を9:30頃だったはず。
ここでいつもは300円で売っているというスタンプラリー兼ハイキングマップをもらい(キャンペーン中らしい)、
この地図を頼りに歩いていく。後々までとても役に立ちました!ありがとう、キャンペーン!w
この時期高山植物も終わり、紅葉にはまだ少し早いということで残念ながら植物の見所はあまり無い。
それでも湿地帯は綺麗だったけど。
室堂の遊歩道 | ワレモコウ? |
みくりが池に到着するも…。
あ、れ?…白くて池がよく見えないよ?
室道周辺 | し、ろい…だと? |
「まぁ…こういう日もある。きっと帰ってくる頃は晴れる!」と帰りに期待を懸け、地獄谷のほうへ降りていく。
すれ違いのおっさんに「雷鳥いたよー」と言われるも、…どこにも見当たらない…。
少し後にすれ違った親子が「らいちょうはおうちに帰っちゃったのよー」って言ってたから、たぶんおうちに帰ったんだよね。うん。
らいちょう は おうち に かえった !
見れなくて残念。
地獄谷に到着したら、かなり硫黄臭がきつい。
硫黄の道 | 地獄谷 |
写真だけ撮って別コースでみくりが池まで戻ることに。
みくりが池〜地獄谷が結構な下り坂だったので、池まで登るのが若干きつかった。
ファミリーのちびっこも頑張って登ってた(最終的にだっこされてましたがw)ので、負けてられないぜ!
二人でひーひー言いつつ歩いていくと、なんとロッジの職員さんと思われる男性がビール瓶(もちろん未開封)を大量に担いで歩いてきていた。
これは…死ぬでしょう…。確かにこんな山の上で車も入って来れないから人の手で運ぶしかないんだけど…。うーむ、あっぱれですw
ぜーはー言いつつも「りんどう池」に到着。
ここはリンドウが周辺に咲いていることから付けられたようだ。紫色のりんどうは美しかった。
次に「血の池」に到着。
酸化鉄により池の水が赤色になっていることから。
最後に「みどりが池」に到着。ここは…池がみどり色だから?w
リンドウ池周辺のリンドウ | 血の池 | みどりが池 |
三つの池を経由し、反対側からみくりが池を見たが…やはり白いまんまでして…残念ながらガイドブックに載っていた美しい風景には出会えなかった;
途中「山崎カール」という不思議な山並みを望んだり、いやーやっぱり山はすごいな!と話しつつ室堂ターミナルに戻り、昼食をとってお土産を購入。
昼食は室堂ターミナル内の「立山釜飯?」みたいのを注文。
お土産は限定ペットボトルと「星の雫」というアーモンドチョコ。これが!めっちゃくちゃ美味しかった!
山綺麗だー |
12:30現在、雨はまだ降っていない。
ここからバスに乗って弥陀ヶ原まで行ってもいいが、さすがに時間が余ってしまう。
ここは予定どおりハイキングコースを歩こうか、ということで出発!
ガイドブックによると3時間半ほどで到着らしい。宿は弥陀ヶ原の国民宿舎なので時間的にも丁度いい…はず。
はい。ここから今旅のミラクル。
一応るるぶ・まっぷるにもコース載ってたし…誰かしら歩いてるだろう、と二人で話しつつコースへ入っていく。
…が、明らかに人の気配がしない。そして視界がだんだん白くなってゆく…ガスってます完全にw 10m前は確実に視界不良。
最初のうちはみくりが池周辺と同様の石畳が続く。紫色の花が綺麗だねー、と喋りつつテクテク歩いていく。
室道から出発直後 | 紫の花 | 天狗平手前の本来なら絶景の場所w |
最初の石畳も、天狗平に近づくにつれ木の歩道になっていく。
だが、明らかに人が通ってない感じで(歩道に木がかぶさっているw)二人して「これはまずいw」と連呼。
高原バスはここを通る | 木の歩道 |
何度か高原バス用の舗装道路を横切り、何だかんだ言って天狗平に到着。
まだ雨は降っていない。
ここからはコースが二手に分かれていた。
・美松坂コース1時間半
・一の谷コース2時間半
友人に、一応「どっちに行く?」と聞いたが、「こっちのほうが面白そうなんだよね?」と二時間半コースを選択。
流石です。私もこっちが面白いと思います。
ちなみに天狗平にいたお兄さんは美松坂コースに行きましたw
30分後…。
更に人の歩いた痕跡のない木の歩道が続く中、雨降ってきたがな!;;
しかも結構強い…。これはもう・・・絶望的というか。
二人してずぶ濡れに。雨具を着る間も無く濡れた。
この先には一番の難所・一の谷が待ち受けているのに大丈夫だろうか。
しかも私は前を歩いてたんだけど、滑ってコケたよ!w
地味に痛い…。捻挫とかしなくてよかった本当に…しゃれにならんからなぁ。
で、一の谷と思われるところに到着したわけだが…。
( ゚д゚)ポカーン( ゚д゚)ポカーン
え、これ崖じゃ?
どう見ても崖です、隊長。
回想============================
室堂ターミナルの観光案内のおじさん
「弥陀ヶ原まで?別に危なくないよ。雨降って滑るかもしれないからそれだけ気をつけてね☆」
ロープウェイの駅員さん
「かっぱだけ持っていきな。道はそんなに危なくない。」
==============================
これは降りたときに撮影( ゚д゚)? |
ここから先は降りるのに一生懸命であまり写真も撮れず。
私はバックパックだったのでまだいいんだけれど、実は友人はリュックのほかに一つ手持ちバックも持っていたので …
本気で申し訳なかったw
とりあえず降りきった時は不思議な達成感があったけれど(笑)
降りたら登らないかん、ということで川(地図に「増水注意」とあったが、本当に若干増水ぎみw)を越えて登りに突入。
そしたら、なんと反対側から若い女性グループが!このコース入って初めて人に遭遇。
でも彼女らはちゃんとトレッキングシューズ履いてた。我々は…スニーカーです;w
数十分後、私達が谷を越えて休憩していると先ほど会ったお姉さん達が反対側の今来た崖を登っている姿が小さく見えました。ひぃ。
ここを降りてきました | 黄色い点がお姉さんのポンチョ |
で、登りきったら雨止んでやがんの(笑)死ねばいいのに。
でも二人して「終わってみたらなんか物凄く面白かったな!」という結論に。
いやー、面白かった!
辿り着いた先はもう弥陀ヶ原である。弥陀ヶ原は湿原が一面に広がっていた。
時期をあわせればもっと美しいこと間違いなし!新緑の季節にも訪れたい場所だ。
湿原にはガキ田というものが存在していた。
弥陀ヶ原の遊歩道は今改装中なのか、ちょっと機械が転がっていたのが残念。
確かに歩道はもうかなり朽ちてきてたもんなぁ。
弥陀ヶ原を抜けてバス停に着いたのが15:30頃。
ここで少し休んで(服装を整えてw)16:00前に国民宿舎に到着。
部屋と風呂も綺麗だった。あんな山の上なのにやたらと水が出て吃驚した。
お食事も量があってとても美味しかった!
なんといっても、夕食の直前に食堂から雲海に沈む夕日が見れたんです!らっきー!
一の谷 | 弥陀ヶ原 | 宿からの夕日 |
他の宿泊客は一人旅の方が何人かいたけれど、みなさんこの時だけはカメラ構えてシャッター切ってました。
後から団体が一組食べに来ていた。
今度立山来るときも、またここに泊まろうと思う。
アルペンルート内は宿数少ないし、山小屋意外だと有名ホテルしかなくて非常にお金がかかるのでかなり助かった。
夜は雨も止んでいて、雲の合間から綺麗な星空が見えた。
たぶん、本当に晴れた日なら相当の量の星が見れるはず。
少しでも見ることが出来たから満足満足。
明日に備えて早めの就寝…。